谷中七福神巡拝の案内

平成16年1月12日巡拝の記録

 平成16年1月12日は谷中七福神を巡拝しました。
 谷中七福神は、江戸で最も古い七福神といわれています。受け入れ期間が1月15日までということなので、成人の日に出かけました。
 グッズ類は、ほとんどありません。公式のものは、和紙の色紙(厚手のものではない)で、朱印は200円です。一般の色紙の朱印は300円のようでした。
 歴史のある七福神なので団体客も多く平日がお勧めです。
※JR田端駅北口

 谷中七福神の出発地点は、JR田端駅北口です。
 正面の道路を渡り、左に5分ほど歩くと東覚寺に着きます。

 本日は、家を9時に出て、田端駅に10時半着です。
@東覚寺(福禄寿)

 東覚寺の目印は、この赤い紙がぺたぺたはってある塔のようなもの。これは、赤紙仁王像で、自分の体の悪いところと仁王の同じところに貼ると病気が治るという伝説があるものです。





 東覚寺さんの福禄寿は寺務所の中に祭られております。写真下。ここで、公式の色紙を購入します。朱印込みで1200円。
A青雲寺(恵美寿)

 本日は、中高年の団体が多く、閉口したので先を急ごうと思い、田端駅に戻り西日暮里まで電車に乗りましたが、思惑が外れてしまい、かえって団体客の中に入ってしまいました。(;;)
 東覚寺さんから歩いても15分ほどだそうです。





 恵美寿様は、本殿の中に安置され、拝観できました。















 青雲寺さんには、滝沢馬琴の筆塚(写真下)があり、今年は小石川七福神でお墓も拝見したし、馬琴に縁があるなと思いました。この下には、南総里見八犬伝で使用した筆が収められているそうです。
B修性院(布袋尊)

 修性院さんは、青雲寺さんを出て歩いて左へ5分ほどです。













 修性院さんの布袋様は、見ごたえがあります。「日暮の布袋」ともいうそうです。見ているうちに日が暮れてしまった、という言い伝えがあるのでこの名前があるそうです。
※ろくあみだ道

 屋根にのっているラクダ

 なんじゃこりゃ!?
※青雲寺さんからのこの道は「ろくあみだみち」といいます。その道標。江戸時代、六阿弥陀を巡拝する風習があって、田端駅近くの与楽寺への案内の石碑です。

 ちなみに六阿弥陀とは、
@西福寺(豊島区)
A恵明寺(足立区)
B無量寺(北区)
C与楽寺(北区)
D常楽寺(台東区)
E常光寺(江東区)
だそうです。
※ろくあみだ道にある「竹かご」屋さんの翠屋さん。

 竹製の小物を販売している。

 下の写真は、翠屋さんオリジナルの谷中七福神の宝船。

 欲しかったけれど、
写真に収めてがまんしました。2800円だったかな?忘れた(^^;

※ろくあみだ道の出口にある「後藤の飴」さん。飴屋さん。カーボウイルックのお兄さんが江戸伝統の飴を売っています。ふだんは、予約しないと入手できない「ゆず飴」をゲットできました。350円。
※朝倉彫塑館

 日暮里駅近くの朝倉彫塑館。

 本日は、パス。

 近代彫塑界の基礎を築いたといわれる朝倉文夫の自宅・アトリエ。また、今度ゆっくり見たいです。
※おそば「松寿庵」

 10時半にスタートしてちょうど12時すぎです。七福神フリークとしては、「七福神そば」ののぼりを見て通りすぎるわけにはまいりません(^^;。






 これが、「元祖七福神そば」です。

 えび→恵比寿
 袋茸→大黒天
 鶏肉→毘沙門天
 かまぼこ→弁財天
 筍 →福禄寿
 のり→寿老人
 卵→布袋尊

 美味しかったです。

 もちろん七百円!
C長安寺(寿老人)

 長安寺さんは、蕎麦屋さんのすぐ隣です。

 この門の中がすぐ本堂で、寿老人は、本堂の中に安置されています。写真下。

 寿老人さんも良いですが、それより見ごたえがあるのが、
ご本尊の上にある、鏝絵です。
 「こて」一本で、白壁に鳳凰が描かれています。
※五重塔の跡

 谷中の五重塔は、この幸田露伴の小説のモデルでしたが、昭和32年の放火により焼失してしましました。

 昨年、この小説を読んで感銘を受け、この塔の跡を見るのは、今回の巡拝の目的のひとつでもあります。

 塔が再建されるといいですねぇ。

 宮大工が命をかけて建てたものなのに・・・。
D天王寺(毘沙門天)

 長安寺から谷中の墓地を、五重塔の跡をみながら5分ほど歩くと天王寺さんに着きます。

 この毘沙門堂は、五重塔の焼け跡の木材で建てたそうです。
※徳川慶喜の墓

 天王寺さんから護国院さんに向かう途中、谷中墓地に「徳川慶喜の墓」の案内表示を見つけたので、案内板につられてお参りしてしまいました。今年のNHK大河ドラマに登場しますね。慶喜の墓は左。
※護国院さんへの道の途中にある写真屋「ポップ・イン・フォト」さんで購入した谷中七福神めぐりの絵はがき。護国院さん発行です。その他にもきりえなどを買いました。
E護国院(大黒天)

 天王寺さんから谷中の墓地を抜け、谷中6丁目の交差点を渡ってまっすぐいったところが護国院さんです。天王寺さんから、まっすぐ寄り道しなければ10分ぐらいでしょうか。




 護国院さんでは、この本堂に上がり、朱印等をいただきます。大黒天などいろいろな仏像が間近で拝観できます。

 
 
F弁天堂(弁財天)

 ご存知、不忍池の弁天堂です。護国院さんからは、歩いて約15分、都立上野高校、上野動物園に沿って歩き、モノレールをくぐればすぐです。

 弁天様を拝んでゴールです。時間は2時でしたから、所要時間は、食事、寄り道を入れて3時間半でした。

 帰りは、上野広小路に出て地下鉄で帰りました。
(親戚にだるまを頼まれていたのと七福神人形の研究のため浅草に寄りましたが(^^;))

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